前回のポストでちょっと触れた『みそぎ池』に。でも、時期か時間か、もしくは両方か、なんにせよタイミングを外してしまったようで、満開とはいかなかった。空振り。
この池は、黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐大神が“みそぎ”をした池だ、と言う。この池の水でもって左目をすすぐとアマテラスが、右目をすすぐとツクヨミが、そして鼻をすすぐとスサノオが生まれたのだと言う。
そんな由緒のある池なんだけども、いたってのんびりした風景だ。芝をふんで池の周囲をまわっていたら、ちゃぽんと音がした。目をやると、亀が甲羅干しをしていた。足音に驚いて飛び込んだみたいだ。
頭をもたげ、我が者顔でひなたぼっこをする亀を見ていると、なんだかおかしくなってきた。神話の里ですと喧伝し、ここで三貴神が生まれましたと騒ぎ立てる人間の事情なんぞ、まるで関係がない。単に甲羅干ししてるだけなんだけど、「ここは俺たちのテリトリーだ」と主張しているようで、よっぽどえらいやつに見えてきた。
亀には亀の事情があるのかもしれないけど、なんだか愉快だ。ぜひとも神話や観光事業なんかは無視して、しかと頭をもたげ続けていてほしい。



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